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■活動報告13■



平成24年12月の議会で質問を行ないました。

以下の2項目で質問しました。


阪急門戸厄神駅周辺の交通環境整備、大型商業施設の進出
所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業、
  全庁的取り組みについて

【質問】 
1.阪急門戸厄神駅周辺の交通環境整備、大型商業施設の進出

  お手元に配っている資料ですけども、これが門戸の新しく開発構想届が出ている位置図と簡単な見取り図です。NTT社宅跡地に──跡地自体では1ヘクタールほど、1万平米あるんですけど、その中の3,736平米、売り場面積1,331平米の大型商業施設の見取り図です。後で出てきますので、参考にしてください。
 それでは、1番目、阪急門戸厄神駅周辺の交通環境整備、大型商業施設の進出。
 過去にも阪急門戸厄神駅周辺の交通の安全について質問いたしました。特に西側の神戸女学院や関学の通学路になっている旧西国街道沿いの富倉川の暗渠化による歩道の拡幅について何回か質問いたしましたが、その後も大きな改善には至っていません。門戸厄神駅周辺で特に問題だと考えられるのは、その旧西国街道が駅に出会い、踏切周辺の変形7差路になっているところです。道路が七つの方面から出会う中心が踏切という大変に複雑な地形になっています。この複雑な地形が引き起こす交通状況は、まず、電車が門戸厄神駅に入る、踏切が閉まる、すると、七つの方向から来た自動車等が踏切待ちをする、そして、踏切が開いたときには、電車からおりてきた歩行者が改札を抜けてその踏切に殺到し、結果として、踏切周辺は、自動車やオートバイ、自転車、歩行者で錯綜します。ラッシュアワーのときには、特に状態がひどく、その錯綜が終了しないうちに次の電車が来て、また踏切が閉まる、こういった状態を繰り返しています。まず、こういった状態の改善方法、特に歩行者の安全を確保するということを最優先に考えて、踏切部の安全対策が図れないのか、質問いたします。
 根本的に解決するのは、高架してしまうのがよいと思います。しかし、国などの補助事業としては、阪神電車の高架事業が平成30年までかかり、その後も阪急神戸線も検討していかなければならないので、厳しい状況です。それでは、線路を高架せずに、駅舎だけ2階建てにして、乗降客を階段などで誘導するように、隣の甲東園駅のようなスタイルが考えられないのか、質問します。
 門戸厄神駅の乗降客は、市内23駅中8番目、阪急沿線9駅の中では、西宮北口、甲東園、夙川に次ぐ4番目の多さです。しかし、駅周辺の道路事情は、最下位に近い状況です。道路幅は狭く、車寄せもなく、タクシーが待機する場所もありません。そういった状況を改善するために阪急電鉄側と話をしているのか、お聞きします。
 次に、こんな交通・道路環境の悪い門戸厄神駅の南東、野間町のNTT社宅跡地に大型商業施設の開発構想届が提出されています。大型商業施設の構想地は、門戸厄神駅の構造から、改札からは離れていますが、駅の南端からは50メートルしか離れていない、駅前と呼べる場所です。商業施設の広さは3,736平米、売り場面積1,331平米、地上2階建て、主として販売する物品は食料品となっています。この場所は、国道171号線が阪急今津線と交差しているために高架橋になっており、商業施設予定地の前は、高架橋の下の側道であり、道路幅は3メートル70センチ、歩道幅1メートル50センチの西行き一方通行になっています。提出されている構想届の図面によりますと、業者の搬入も、買い物客の出入りも、どちらもこの狭い一方通行だけを利用することになっており、混雑することは必至です。この場所の用途地域は、国道171号線の幹線道路沿いということで、準住居地域に指定されています。市内の171号線の沿線は、ほとんどが南北にそれぞれ30メートルは準住居地域と定められています。住宅地の中の幹線道路の沿線が準住居地域に指定されている根本的な考え方は、4車線以上ある幹線道路に面する地域は、その後背地の住環境、低層の住宅地の住環境を保全する意味において、ある程度中層的な建物、堅固な建物を沿道に配して、火災の延焼を防止したり、幹線道路の騒音遮断などを図るためにも、後背地より若干高度利用を図る必要があるということになっています。要するに、幹線道路が住宅地の中を走っている場合、その沿線は、後背地である住宅地の環境を守るために、若干高度利用が図れる準住居地域として指定されているということです。この考え方に基づいて、開発予定地の過半が準住居地である場合、1万平米までの店舗等の建設が可能であり、幹線道路沿いだからこそ認められるものです。また、小売店に限り、本市では西宮商業立地ガイドラインにより制限しておりますが、今回のようなケースでは、やっぱり幹線道路沿いということで用途地域が準住居地域に指定されているため、3,000平米までは認められています。しかし、実際には、幹線道路が高架してしまい、開発される大型商業施設の出入り口は、一方通行の3.7メートルの高架の側道にしか面していません。図面上だけ幹線道路に面しており、実態は、大型商業施設の駐車場が満車の場合、入店を待つ自動車が3.7メートルしかない一方通行の入り口の前の道路を塞いでしまうと、後続車はたちまち立ち往生してしまいます。さらに、商業施設の広さ3,736平米のうち、沿線に面して準住居地域に指定されている部分が2,300平米、残りの1,436平米は、本来は500平米以下の商業施設しか許可されない第1種中高層住居専用地域であること、この二つを考え合わせると、このような場所に売り場面積1,300平米を超える大型商業施設が進出することは、本来準住居地域が守るべき後背地である第1種中高層住居専用地域の住環境を圧迫することになり、用途地域の本来の考え方からすると、少し違うのではないかと思います。どのように考えるのか、見解をお聞かせください。
 そして、何らかの指導ができないのか、質問いたします。
 最後に、この場所に大型商業施設ができると、必ず門戸厄神駅周辺の錯綜は増加します。そこで、来店車両の広域誘導の対策などもあわせてお聞かせください。


 
2. 所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業、全庁的取り組みについて
 
  所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業、全庁的取り組みについて、動物愛護管理寄付金の2点について質問いたします。
 この問題は、前回も質問しましたが、引き続き質問させてもらいます。
 平成20年から実施している所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業ですが、不妊手術の助成金1匹5,000円で、年間240匹、予算総額120万円という事業です。この事業は、市内に生息する所有者のいない猫に不妊手術を施し、いわゆる野良猫を減らし、快適な市民生活の向上と動物愛護の意識高揚を図ることを目的にしています。この事業を推進するために、50名を超えるねこ対策活動員の人々にお世話になっています。この事業に関して大切なことは、地域ぐるみで取り組む地域猫という考え方を広く浸透させることだと思います。そのため、前段階として、市役所が全庁挙げて取り組むことが最低限必要だと思います。
 前回の質問の残りですけども、都市局の答えですけど、市営住宅敷地内では地域猫活動は難しいという答弁がありました。市営住宅がペットの飼育を禁止しているのはわかっています。しかし、実際に敷地内に飼い主のいない猫は多数存在しています。極端な話ですが、全庁挙げて地域猫活動に取り組んだとしても、市営住宅敷地内だけは治外法権的な動きをするのであれば、いつまでたっても問題が解決できないことになります。全庁的なコンセンサスがあり、皆が同じ方向を向いて取り組まなければ、前に進まないと思います。市が少ないですが予算をかけて取り組んでいる施策として、そういった考え方に問題はないのか、質問いたします。
 次に、動物愛護管理寄付金について質問いたします。
 お隣の尼崎市も、本市と同じように、平成19年から野良猫に対する不妊手術費用の助成制度を開始しています。尼崎市では、飼い主のいない猫と呼ばず、ずばり野良猫と呼んでいます。尼崎市は、1匹の不妊手術助成金は1万円として、年間100匹分、100万円の予算で取り組んできました。しかし、本市でも同じことですが、活動する人々の手術費用の持ち出しが多いことや厳しい財政状況から、予算の増額が困難なことから、平成24年4月1日より税額控除の対象となる動物愛護の寄付金を設立しました。その寄付金は、半年足らずで600万円に達しました。その寄付金を利用して、尼崎では、本年の9月議会で不妊手術の助成金を70万円増額補正しました。さらに、来年度、25年4月からは、寄付金をもとに、全国でも初めてとなる動物愛護基金を設立し、野良猫対策事業、収容動物譲渡事業、学校飼育動物運営事業等に活用する予定です。すぐお隣の市で成功している先進事例です。ぜひ研究して、よいものは見習うべきだと思います。
 使用目的のはっきりした目に見える寄付金を募ることに取り組むことは、住民参加の行政として有意義だと考えますが、いかがでしょうか、見解をお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。


 
◎市長(河野昌弘) 
1番目の阪急門戸厄神駅周辺の交通環境整備についての御質問のうち、1点目の踏切部の安全対策について私からお答えいたします。
 阪急門戸厄神駅北側踏切周辺の道路状況でございますが、駅北側踏切を挟み、旧西国街道が東西に横断し、西側では県道生瀬門戸荘線、東側では市道瓦第190号線と交差し、あわせて、この両南北道路にはそれぞれ市道が接続しており、御指摘にございますように、交通がふくそうした交差点となっております。このため、昭和54年度に、駅周辺の富倉川の一部暗渠化による歩道整備や、踏切幅を6メートルから11メートルに拡幅整備するなど、踏切部の交差点改良事業を実施いたしました。しかしながら、平成21年度の門戸道踏切における交通量調査では、一日に車両が約4,200台、自転車等の二輪車が約5,500台、歩行者が7,600人と多く、さらには、歩車分離がなされていないことから、車両と歩行者が錯綜する状況にございます。市といたしましても、交通の円滑化とともに、歩行者の安全対策が重要である箇所と認識しております。このことから、現在、踏切交差点部の車両と自転車、歩行者の分離を図るため、歩行者通行帯のカラー舗装化による視認性の向上や、適切な交通誘導を図る外側線の引き直しなど、現況の道路幅員の中で実施可能な安全対策を検討しておりまして、警察や阪急電鉄などの関係機関と協議が調いましたら早急に取り組んでまいりたい、このように考えております。
 以上でございます。


◎都市局長(伊藤裕美)
1番目の阪急門戸厄神駅周辺の交通環境整備についての御質問のうち、2点目の阪急門戸厄神駅の駅舎橋上化及び周辺道路の改善についてお答えいたします。
 御指摘のように、甲東園駅と同様に駅舎を橋上化した上で、交通量の多い県道生瀬門戸荘線を横断する立体横断施設を設置し、駅舎と接続すれば、駅改札前の交差点における駅利用者の道路横断が少なくなり、県道やその他道路の交通の円滑化と歩行者の安全確保を図る上で一定の効果が見込まれるものと考えております。しかしながら、駅舎の橋上化には既存の駅舎の大規模な改築が必要となるとともに、県道を横断する立体横断施設を設置するには、民有地内に昇降施設を設置する必要があり、既存の民有建物の除却や周辺の建物と一体となった再開発等の事業を実施することなどが必要となってまいります。
 一方、駅周辺の道路に一般車やタクシーの乗降場を設けることにつきましては、現時点では阪急電鉄株式会社との協議は行っておりませんが、周辺道路の交通量が多いことから、現況の自動車交通に影響を及ぼさない位置に十分な規模の施設を整備する必要がございます。
 このように、駅舎橋上化及びそれとあわせた立体横断施設の設置や周辺道路における乗降場の設置につきましては、鉄道事業者や県道管理者だけでなく、周辺地域の地権者の理解と協力が前提となるとともに、相当な時間と莫大な費用が必要となることから、直ちに実現することは困難であると考えております。将来、駅西側の駅舎と県道の間の土地利用に変化が生じれば、車両の乗降場の設置などについて検討する可能性が出てくるものと考えております。市といたしましては、これらのことを踏まえ、今後も、阪急門戸厄神駅周辺の交通の円滑化と歩行者の安全確保を図るため、実施可能な対応策を検討してまいりたいと考えております。
 次に、幹線道路沿いの用途地域の考え方についての御質問にお答えいたします。
 用途地域制度は、市街地環境の形成や、都市における住宅、商業、工業などの土地利用を適正に配置するとともに、都市機能の向上や都市の利便性及び快適性の増進を目的として、建築物の用途、容積率、建蔽率、高さなどを規制、誘導する都市計画制度でございます。当該地におきましては、平成4年の都市計画法の改正により、用途地域がそれまでの8種類から12種類に変更されたことを受け、平成8年に、幹線道路の沿道としての地域の特性にふさわしい業務等の利便の増進を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護する地域として、従来の住居地域から現在の準住居地域へ指定変更したものでございます。
 御指摘の野間町の国道171号沿道部分につきましては、道路が阪急今津線を高架でまたぐ構造となっており、本線から直接利用することができないものの、1車線の車道に面しており、住居以外にも店舗、事務所等が立地しております。また、今後も、後背地の住環境の保全が図れるよう、沿道に住居以外の用途の建築を誘導することにより、連続した緩衝機能を維持することが望ましいと考えております。これらのことから、これまでの用途地域の指定の継続性や経緯も踏まえ、準住居地域の指定が適しているものと考えております。
 なお、事業者に対して後背地の用途地域に合わせた建築の指導ができないかとのお尋ねでございますが、二つの用途地域にまたがる敷地での建築につきましては、建築基準法において、敷地の過半の属する区域の規定を適用することと定められております。
 最後に、大型商業施設の進出に伴う来店車両の広域誘導の対策についてでございますが、御質問の大型商業施設につきましては、現在のところ、事業主から本市に対し、平成24年11月15日に良好なまちづくりのための商業環境形成指導要綱の手続がなされ、平成24年12月4日に終了しております。今後、事業主から県に対して、兵庫県大規模集客施設の立地に係る都市機能の調和に関する条例の手続がなされ、その後、大規模小売店舗立地法の手続が行われる予定で、その際、駐車場の台数は、それらの法令等の基準に従い、必要台数が確保される予定です。
 次に、オープン後の車両の集中についてでございますが、本計画では、利用車両の入り口は、国道171号線の側道部分の西行き一方通行に面した1カ所とされております。施設の出入り口など、周辺地域の交通安全上の問題に関しましては、今後、各種法令の手続のほか、市の開発事業等におけるまちづくりに関する条例などの手続により、道路管理者等との協議を行い、適切に指導することとしておりますので、事業主に対しまして、実施可能な広域誘導対策や周辺環境に配慮した運営を求めてまいります。

 引き続きまして、2番目の所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業についての御質問のうち、1点目の地域猫活動に対する市営住宅敷地内での対応についてお答えします。
 市営住宅におきましては、ペットのふん、尿による悪臭、鳴き声による生活環境の悪化など、ペット飼育に関する苦情が多く寄せられており、入居者や管理運営委員会からペット禁止を徹底するようにと強い要望をいただいております。市営住宅は、不特定多数の利用に供する公共空間ではなく、多数の入居者が共同生活を行う生活の場でございます。このため、西宮市営住宅条例に規定する入居者の禁止事項の一つとしてペット飼育を禁止しており、各住棟にペット飼育禁止のポスターを掲示し、入居者の誓約書や入居のしおり、また、年4回配布する市営住宅だよりにより、住民に注意を促しているところです。地域ぐるみで取り組む地域猫対策として、餌やり場を設け、ふん尿の始末を行うなどの活動を進め、市内から野良猫をなくしていくという趣旨については理解しております。しかしながら、ペット苦情が市に多く寄せられており、ペット飼育禁止を共同生活のルールとしている現状を鑑みますと、市営住宅敷地において野良猫に餌を与えるなどの地域猫活動を行うことについて、入居者や管理運営委員会の理解を得るにはなお時間がかかるものと考えております。
 以上でございます。

◎健康福祉局担当理事(薗潤)
 2番目の所有者のいないねこ不妊手術助成金交付事業のうち、動物愛護管理寄付金の御質問についてお答えいたします。
 不妊手術費用の助成制度につきましては、尼崎市では、西宮市より1年早く、平成19年度に制度化されております。その予算は年間100匹分とのことで、新たな財源確保として、この寄付金をもとに動物愛護基金が設立されたと聞いております。寄付金の使途については、野良猫の不妊手術費用の助成のほか、犬、猫の適正飼養に係る普及啓発の取り組みなどが予定されているとのことです。
 一方、本市における不妊手術費用の助成制度は、所有者のいない猫問題に対する活動の主体はあくまで地域や市民であるとの考えのもとに、地域活動の広がりを促す目的で、これまで助成金事業として実施してまいりました。平成20年7月に制度化して以来、年間240匹分の予算を確保して、平成21年度220匹、平成22年度232匹分の助成金を交付してまいりましたが、平成23年度は、169匹分の交付にとどまっている状況です。こういった現状を踏まえ、関連部局とも連携しながら、よりきめ細かい運用に配慮しつつ、一層の助成金制度の有効活用に努めるとともに、新たな施策の調査研究に努めてまいります。
 以上でございます。

【再質問】
御丁寧な答弁ありがとうございました。
 門戸のほうの問題からちょっとやっていきます。
 今の答弁の中で、門戸厄神の駅周辺の道路環境、なかなか難しい、相当の期間と莫大な費用がかかる、確かにそのとおりだと思います。でも、そういった環境の中にこの大型商業施設が来るというところが、すごく今回、問題だと思っています。門戸の錯綜している状況、あれは、門戸周辺の議員、大勢ここの近くにもいますんで、私らも知恵を絞って、地域住民の方、商店会の方とかとも話し合って、これからいろいろ研究していきたいと思います。
 その中でも、商業施設のほうのことで、私が言いたいことに対して答えていただいているんやけども、どうも納得いかないので、ここからは一問一答で、そのことを何でおかしいのかというのを証明していきたいと思いますけど、答弁の中で、準住居地域の指定が適しているものと考えておりますというところ、この辺、それと、開発事業等におけるまちづくりに関する条例などの手続により、道路管理者との協議を行い、適正に指導していくことということ、このあたりに関して、ちょっとおかしいんじゃないかということで質問させていただきます。各論として小さいことで入っていきますので、一問一答でお答えください。
 まず、この商業施設の地図ですね。この中で、真ん中に面している国道の側道、3.7メートル、ここに対する指導、まずこれをどうするのか、具体的にお聞かせください。

◎都市局長(伊藤裕美)
ただいまの国道の例に関する再質問にお答えします。
 国道の入店待ちの自動車による渋滞の具体的な指導と対策ということですが、事業主に対して道路拡幅について指導するということが一点ございます。国道の管理者には、あわせて拡幅ができないかという要望も行ってまいりたいというふうに考えております。また、実施可能な広域誘導対策としましては、入店待ちの自動車が国道で渋滞を起こさないように、事業者においてガードマン等による自動車の誘導、案内ということなど、国道に自動車が待機することのないように求めてまいりたいというふうに考えています。
 以上です。
●<河崎はじめ>
ありがとうございます。それが国道に対する指導ですね。
 それに関連して、今度、市道瓦第190号線、市道甲第23号線に対してはどういうふうな指導を行うんですか、お答えください。

◎都市局長(伊藤裕美)
市道甲第23号線及び市道瓦第190号線についての指導の御質問ですが、道路管理者として、開発区域に接します当該道路が、現況、幅員が6メートル未満の場合に、良好な市街地形成に向けて、道路の中心線より3メートルの幅で後退する拡幅整備を指導いたしたいというふうに考えております。
 以上です
●<河崎はじめ>
ありがとうございます。
 そうでしょう。今の二つ、指導の方法が違うでしょう。西宮市市道のほうは、条例にのっとって指導ができるんですよね。国道のほうは、3.7メートル、そして、歩道を入れても6メートルに満たないんですよね。6メートルに満たない場合は、まちづくり条例の中で、中心線から3メートルの後退を迫れる、でも、これが国道やから迫られへんのと違うんですよ。これが地図上では、幅員、もっとすごい大きな171号線やから迫られへんのです。適用できないんです。なぜか。準住居地域に指定しているからなんです。だからできないんです。だから、これね、平面に見た2次元の話をしてはるんです。お役所らしい話です。2次元の話なんです。上から見たら、すごい広い道に面してるやないかということなんです。実際、3次元になると、側道にしか面してないんです。でも、この横にある市道は、幅員が6メートルないから、3メートル中心から後退を迫れるんです、条例で。だからおかしいやろと私は言ってるんです、準住居地域にそのまま指定してていいんですかと。
 今回は仕方ないです。今回は、開発構想が出てるんで仕方ないです。ほんまに一生懸命指導してもらうしかないんです。条例ではどうしようもないんです。でも、この地域、まだありますよということですよ、広いところがいっぱい。ここができてくることが想定されてなかったから、準住居地域に指定してしまっているんです。この高架、まだ東西にたくさんあるんですよ。今は物が建ってますよ。でも、いつまた大型施設が出てくるかわからない。そしたら、一方通行のどちらにしても、南北どっちも一方通行の側道しかない、条例では迫れない、準住居地域に指定しているからそういうことになるんだから、だから、外したらどうですかと第1回目の質問で言っていることなんです。
 こうやって市道と国道と──特に今回の施設に一番重要なのは、出入り口が国道の側道、一方通行になっておるんです。これに条例での規制がかけられないことになってますよということを言うとるんです。皆さんお手元の地図、どちらもそうですけど、点線が入っているところまでが準住居地域なんです。その後ろは、第1種中高層住居専用地域です。この準住居地域に関して、大型商業施設が建てられるんです。この用途地域地図で見ると、171号線の城ケ堀町から、樋ノ口から上大市に抜ける、このあたりまでが準住居地域に指定されているんです。高架しているのは、門戸の1カ所だけです。でも、この長い、ずっと東西に延びている171沿いで、今回の開発のような、171から30メートルまで入っても準住居地域なんです。それをはみ出して、まだ奥まで、第1種中高層住居専用地域にまで入ってきている、このような商業施設、産業文化局に聞きたいですけど、171沿いにほかにありますか、実際。それだけお答えください。

◎産業文化局長(田村比佐雄) 
ただいまの御質問にお答えいたします。
 国道171号沿いにおきましては、現在のところ、大規模小売店舗はございません。
 以上でございます。
●<河崎はじめ>
 そうなんです、ほかにないんです。ほかで高架していないところでつくってもらうんやったら、何ぼでもつくってもらって構わへんと私は思うんですよ。でも、なぜこの高架のところに、ほかにもない、171沿い、結構長い距離の中にもない施設がここにできるのか。産業文化局の担当者ともずっと話をしてました。先ほどの良好なまちづくりのための商業環境形成指導要綱の中のガイドライン、これをいじったら何とかならんかといって交渉しました。でも、やっぱり確かに、ガイドラインをいじったって、地域変動型とか広域変動型ってあるんですけども、この用途地域をいじってもらわへん限り、ガイドラインを先にいじったら、確かにおかしなことになってしまいます。用途地域をここで変えてもらわんと困るんです。
 一問一答の最後の質問としては、この用途地域、本当にこのままでいいんですかということを質問します。しますけど、その前に、まだもうちょっと意見を言います。ごめんなさいね。
 この171、武庫川を越えていきます。伊丹に入っていきます。皆さん、多分車で行かれたことがあると思います。伊丹に入って、高架をおりて、また高架して、おりて、高架する。道が錯綜しているところ。あそこ、伊丹ではどうしているか。高架のところ、準住居地域を外してます。高架が終わって、すぐの高架が始まるところまで、また準住居地域でやっています。こういった用途地域の指定の考え方、一律ではなくて、やっぱりその場その場に応じたもの、きめ細かな地区の指定をしなければならない、そういうふうになっているんです。それは、今までこのままほったらかしていたからこんなものが出てきてしまったんやけども、これは、私も気づかなかった。不明やと思います。職員の方も、やっぱりそれに気づいてもらいたかったし、今でもまだそれでいいと言うておられること自体が、次に来たらどうするんやという──それでもいいというんやったら、そんなら次に来たらどうするんやというのをもう一回聞きますからね。まだ終わらないかもしれませんよ。
 そうしたら、調べてもらいました。この171、高架している西側から東側までの周辺、準住居地域で、今準住居地域を外したら困る建物がどれぐらいあるんか。まず、家じゃない建物自体が20件ほどあると。その中で10件ぐらいが、倉庫とか、事務所とか、自動車関連の準住居地域であればできる、まあ言うたら、外してしまうと既存不適格になってしまうかもしれないと。私も急に言うたもんやから、急に調べてもろうて、急に大ざっぱに言うてはりましたけども、きのうのことですけども、この中にホンダとか入っていたんですよ、最初。ホンダ西宮営業所。あれ、高架をおりてしもうてからなんですよ。私もホンダ車に乗っているから、門戸からホンダのあそこに行くときに、高架をおりて、そのまますっと入れます。それとか、ほかに入っていたのは、市役所から門戸まで、ずっと私が帰るときに、171行って、高架が始まる前に、川沿い、あの川を左に入って門戸のほうへ入っていくんですけども、その角にあるタイヤ屋さんか何か、それなんかも入っています。そんなんを入れて10件ぐらいが不適格かもしれん。あと、倉庫とかが入っていたみたいですけど、そんなんを精査したら、多分三、四件ぐらい。しかも、本当に高い場所、本当に入り口すれすれとか、別に指定してなくても、本当に上がっていった、もうちょっと入ってからでも、指定、一遍見直すべきだと思います。
 その辺、一度、いい答えが出るかどうか、質問いたします。用途地域のほう、このままいいんですか、どうなんですかということをお聞かせください。

◎都市局長(伊藤裕美)4車線以上の幹線道路について、特に主に高架部分についての用途地域のあり方で、このままでよいのですかという御質問かと思います。お答えします。
 本市におけます道路沿道の用途地域のうち、沿道利用が可能な一般道路で、高架等の構造になっていることなどにより、その道路構造に起因して沿道利用が困難な場合においては、幹線道路から幅取りによる用途地域の指定を必要としない区間もございます。したがいまして、御指摘の野間町の国道171号線沿道部分だけでなく、他の高架等の道路沿道の用途地域につきましても、今後、用途地域の見直しの可能性について研究してまいりたいというふうに考えております。
 以上です。


●<河崎はじめ>
このままでいいよりはちょっと前進したと考えていいんかなと思うような答弁でした。本当、何回も言うけども、それ一遍やっといてもらわんと、また想定外に来ました、また門戸の駅はあんな大変です、一方通行です、どうしますということになりますんで、ぜひ考えてもらったらいいと思います。
 それと、本当にこの施設は出てきます。1,300平米、本当でしたら、網をかけていたら500平米までで済んだかもしれない。でも、しようがない。1,300平米の売り場面積のものが出てきます。そして、一方通行で、最初にも言ったように、絶対に拡幅、本当にしてもらって、そこへ車が店に入るまでにとまっていてもスルーできるように。今でも、日曜日なんかでしたら、171号沿いでしたら、TSUTAYAとか上新電機のあたり、とまっていることがあります。でも、こっちの車線に逃げられるから逃げますけども、やっぱりあのままずっとほんまに1本しか道がなかったら、とまってしまいます。市役所前線やったら、ユニクロの前もずっととまってます。日曜日なんか、ずっととまってます。全部、全体的に30台以下の駐車場ですけども、今回は五十何台ですけども、やっぱり、店名は言いませんけど、かなり今伸び盛りの強力な安売りの食料品店です。人気になると思います。特に最初なんかは人気になって、渋滞すると思いますんで、そんなときは、ガードマンで側道に入るまでに満車ですとか、何か知らせる方法がないのか、その辺もぜひ研究していただけたらと思います。
 この質問はこれで終わります。

 猫のほうですけども、市営住宅の件ね、しようがないのかもしれんけど、この間でも、活動員の皆さん、神戸女学院の中にいる猫を一遍捕獲して、去勢手術する、神戸女学院の許可をとるという、そんな感じでやってはるんですけど、今でしたら、市営住宅は、はなからそういうことは一切だめというんじゃなくて、まあ言うたら、管理組合でそれでもオーケーですよというんであれば、そういうものに協力してもらって、また個別で対応していって、まずそこから協力してもらいたいと思います。
 一つここに紹介しますけども、南の島の猫アイランド事業というて、石垣市では一斉にやっています、猫。本当にこうやって一斉にやらんと、どこかの局だけが嫌ですわとか、関係ないですわとか言うていたんでは、ほんまにいつまでたっても減らへんし、減らへんということは、かわいそうな猫がふえるということなんですよね。ですから、なるべく産ませないということ──まずは捨てないなんですけどね。まあ産ませない、そういったこと、これはこれ以上は追及しませんので、よろしくお願いします。
 その次は、尼崎の動物愛護管理寄付金の件ですけども、これは、今はもう基金になって、大きくなっていってますけども、これ、ふるさと納税みたいなもの、条例で使途を限定したふるさと納税を制度設計すればできるみたいなんで、寄付金というもの自体も、去年からNPOなんかにやっても減税できるように広がっていっているみたいですので、ぜひ研究して、やっていただきたいと思います。

 以上で一般質問を終わります。
 ありがとうございました。