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■活動報告5■



平成18年9月の議会で質問を行ないました。

以下の5項目で質問しました。


 中央病院について
 アンダーパスの冠水対策について
 市道拡幅について、瓦第159号線、日野町
 年金生活者、高齢者の市営住宅家賃負担増について
 阪急門戸厄神駅周辺の安全対策進捗状況について

【質問】 まず、1番目、中央病院について。
 中央病院の平成17年度の決算における赤字は、単年度で1億6,800万円、累積で64億6,300万円です。さらに、市からの繰入金が9億7,000万円、臨床研修医や小児救急に対する県と国からの補助金が816万円、合計すると10億円弱の税金が投入された上での赤字であり、事態は深刻です。一番の原因は、患者数の減少にあります。耳鼻咽喉科に続き産科も休診ということで、患者数は入院と外来を合わせて対前年約86%、年間を通して約3万9,000人、1日当たり約146人の減少と、低迷しています。本市自体が財政難の折、 早急に対策を練る必要があります。企業再生という観点から考えますと、まず、目の前の赤字、出血をとめることです。企業でいうと、売る商品が少なくなっており、そのため顧客が減り、売り上げが減少している状態です。当たり前のことですが、早急に医師を確保することが重要です。ウイークポイントはできるだけ早く克服すること、それは中央病院も十分承知して努力しておられることですから、今回は深くは触れません。今回は、中央病院が持っているセールスポイントをより強くしていくこと、そして、すぐにでもできて、効果が期待できると考えることを提案したいと思います。
 まず、中央病院のセールスポイントとして、比較的うまくいっているのが宝塚ホテルに宿泊する1泊2日の人間ドックだと思います。そして、次にセールスポイントとして育てていきたいのが、9月下旬完成予定の内視鏡センターと10月新設予定の消化器センターです。内視鏡センターでは、まだ比較的新しい経鼻内視鏡──鼻から入れる胃カメラを導入します。口から入れる胃カメラの苦しさで、胃カメラ検査を勧められてもバリウム検査に逃げていた私なんかにも朗報です。消化器センターでの腹腔鏡手術──内視鏡を使っての手術ですが、ちょうど福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督も、胃がんの手術で内視鏡による胃の全摘出手術を受けて、多くの人々に注目されており、タイムリーなものだと思います。これまでの開腹手術に比べ、おなかに穴をあけるだけの手術ですので、患者の回復が早く、体力的な負担や痛みもかなり軽減され、消化器系手術の主流になりつつあります。ただし、内視鏡により手術をするには医師の高い熟練度が要求されることから、このたび、その熟練医を採用されたことは、中央病院にとってのこれからの強い武器になるのじゃないかと期待します。しかし、人間ドック、内視鏡センター、消化器センターの新設も、アピールが不足すると宝の持ちぐされになってしまいます。人間ドックにしても、まだ受け入れる余地があると聞いています。
 そこで、今回私がまず提案したいのは、平成13年3月1日に医療法が改正され、医業に関する広告の大幅な規制緩和が行われました。それを積極的に活用していこうという戦略です。
 そこで、本市の市民意識調査によりますと、さくらFMの約5倍、本市ホームページの約1.5倍の利用者があるとされるケーブルテレビの「フロムにしのみや」の活用です。ケーブルテレビの中に中央病院のオリジナルな番組をつくり、その中で中央病院のセールスポイントをアピールしていく、中央病院からのメッセージのインフォメーションと、セールスポイントのアピールとしてのコマーシャルをミックスした新たなインフォマーシャルをオンエアしていくことで、多くの中央病院ファンを創造していこうと考えるものです。一つの例ですが、ケーブルテレビにおいては、西宮北口駅前にある野村證券西宮支店が「のむらっ娘クラブ」という番組を持っており、投資相談や西宮支店でのセミナーの集客に使っています。その中で健康講座なんかも放送しており、私がたまたま見たのは、ウオーキングの注意点として、体育コーディネーターのような人を招き、ウオーキングのための筋肉のつくり方等々アドバイスする番組でした。こういうアドバイス的なことも含め、中央病院の医師に出演してもらい、現在院内で行っている糖尿病教室等をオンエアしてみるのも一つの方法だと思います。そのほか、昨今は健康ブームなので、健康に対するワンポイントアドバイス、生活習慣病に対する日ごろの注意点だとか初期の病気の見分け方等を組み入れた中央病院のインフォマーシャル番組を市内中心にオンエアしていけば、効果が期待できると考えます。さらに、番組内で中央病院のホームページをPRすることで、インターネットによる人間ドックの予約なんかも可能になります。中央病院の考え方をお聞かせください。
 二つ目の提案ですが、医療材料売店の新設です。
 さきにも言いましたが、現在は健康ブームです。その背景には、高齢化社会の到来ということが考えられます。中高年者を中心に、今の健康を少しでも長く維持し、健康な老後を過ごしたいと考えています。減塩の食品が売れたり、糖質カットのビールが売れたりしているのも、そういった考えの一つのあらわれだと思います。医師により食事制限をされている人以外にも、自主的に栄養バランスや摂取カロリーを考えて食事制限している人が多く見られます。既存の医療売店ではそういった人向けの食品が多く販売されており、兵庫医大の医療材料売店を例に挙げますと、腎臓病患者向けのたんぱく質15分の1の御飯や低たんぱくパン、糖尿病食のすき焼きや和風ハンバーグ等が売られています。これらの食品は、病気でなくても、その予防として遠くから買いに来る人がいると聞いています。また、民間企業で、全国108の病院において医療材料売店を委託契約で運営している企業もあります。独自で経営するにしろ、委託するにしろ、医療材料売店を検討してはどうか、提案します。中央病院では、近い将来、医薬分業も検討しておられるとのこと。実施することになれば現在の薬局としてのスペースがあくことから、そのスペースの半分でも割いて運営してみられることを提案します。
 以上2点について、中央病院のファンをふやし、少しでも赤字を解消するために、やる気にさえなればすぐにでもできることとして提案します。中央病院のお考えをお聞かせください。
 最後に、もう一つ、つけ足しになるのですが、立派なホームページを持っているのですが、人間ドックのアピールが弱いと思います。人間ドックをもっとアピールするとともに、日程表と予約状況を公開してインターネットから直接予約できるようにしてはどうかもあわせて質問をいたします。
 2番目、
アンダーパスの冠水対策について
 先月の22日、尼崎市潮江1丁目のJR高架下等、尼崎市内3カ所のアンダーパスが冠水し、トラック2台、乗用車1台が水につかって進めなくなり立ち往生、消防局の出動により救出されるという事件が起こりました。この日、伊丹市の雨量計で午後1時半からの70分間に70ミリの集中豪雨が記録されています。しかし、本市の、少なくとも私が外出していた地域においては、一滴の雨も降りませんでした。近年、ヒートアイランド現象などによる地球の温暖化によって、極地的な集中豪雨が珍しくなくなってきています。さらに、8月16日午後3時45分ごろ、本市神原の市道の地下に埋設された神戸市水道局の送水管が破損し、20分間水が流出し、周辺の地面が少し低くなったところに建つ家では床上浸水し、一時80センチの高さまで水が来たという事件も起こりました。
 以上二つの出来事に基づいた質問を行います。
 平成16年9月議会において本市の雨水対策について質問しました。そのときは一般的な下水道整備と雨水の流出抑制対策について質問しましたが、今回は、アンダーパスを中心に質問します。
 予測が難しい自然の脅威としての集中豪雨と、ある程度は予測できるが、点としての予測はやはり難しい老朽化した送水管の破損と、どちらも短い時間での大量の水の流出という問題に対して、周辺より低地になっているアンダーパスは、どうしても水が流れ込んでたまってしまい、さきの尼崎市の例からも、危険な道路と言えると思います。水が滞留すると考えられるアンダーパスは市内で11カ所あり、すべて鉄道のアンダーであり、根本的な問題解決は、鉄道を高架してもらい、道路を水平にすることだと思います。しかし、すぐにはできません。現状の安全対策として、例えば一番新しくつくられた阪急西宮北口駅の神戸線もくぐるアンダーパスの場合は、近くを流れる津門川まで排水管を敷き、電動ポンプで水をくみ出すようにしています。他の10カ所についても電動ポンプで水をくみ出す方法は同じと聞きましたが、全般的に実際の時間雨量でどのくらいまでの対応が可能なのか、質問いたします。
 さらに、道路建設時に設置された電動ポンプには老朽化しているものもあると聞きますが、取りかえ計画や修繕計画はどうなっているのか、そして、排水溝の管理、点検の体制、また、万一冠水してしまった場合の対応もあわせて質問します。
 次に、水道局に、さきの神戸市水道局の送水管は75年前の昭和5年に埋設されたもので、神原での破損も今回が2回目です。こういった古い送水管はアンダーパスの近くにはないのかどうか、さらに、アンダーパス以外でも古い送水管の破損対策はどうなっているのか、質問をいたします。
 次に、3番目、
市道拡幅について、瓦第159号線、日野町
 市道瓦第159号線は、日野町の阪急神戸線から上之町30番地に至る南北670メートルの生活道路です。南に向かっては、日野町、上之町、堤町、遠くは樋ノ口町の人々が阪急の高架下をくぐり抜けてJR甲子園口へと通勤や通学に利用し、北に向かっては、報徳学園への自転車通学の生徒が多く利用しています。しかし、瓦第159号線のちょうど中ほどの中新田浄水場と接する南北40メートルのところで道幅が極端に狭くなり、1メートル80センチしかありません。もちろん自動車の通行は不可能です。しかも、その1メートル80センチのうち1メートル30センチまでが東側に隣接する3軒の民家の私道です。市道の幅はわずかに50センチしかないのです。多くの人々が利用する生活道路としては非常に珍しいケースではないでしょうか。そして、そのほとんどが私道のために道路の舗装も十分でなく、結果として、狭くてでこぼこな道をバイクや自転車、そして歩行者が行き交い、すれ違うという危険な状態に放置されています。生活道路として利用されている人々からの、危ないから何とかしてほしいという声を以前からたびたび耳にしてきました。さらに、浄水場側には70センチほどの水路も流れており、自転車同士がすれ違う時に誤って片足が水路に落ちてひっくり返ったという人から電話をもらったこともありました。そのときは、道路補修課にお願いしてすぐに舗装に行ってもらったのですが、私道の持ち主である3軒の民家の同意を得られずに、不調に終わってしまいました。3軒にすれば、自分たちの玄関前、私道のことであり、道がよくなると今以上に交通量がふえ、ましてや増加したバイクや自転車がスピードを上げて家のすぐ前を走ることの危険を考えてのことです。それ以来、3軒の方々と何回か対応策を話しましたが、名案はなく、今日まで至ってしまいました。そんなとき、ちょうど市道瓦第159号線の北側で、西に隣接する上之町28番地の本市の遊休地4,037平方メートルが土地開発公社に売却され、宅地として開発されることを知りました。この土地は、市が昭和28年に県に住宅地として貸与、貸し付け、木造の県営住宅が28戸建っていた場所です。そして、平成6年には更地として県から返還されて、すぐに震災で仮設住宅が建ち、その後は更地としてここ六、七年は市の普通財産として管理されてきました。この土地が、7月1日から来年の3月末日の予定で、戸建て19軒の分譲地として開発され始めています。
 そこで、開発する19軒のうちの3軒分をさきの市道瓦第159号線の極端な狭隘部に隣接する3軒の用地買収の代替地として活用することを考えてはどうか、質問いたします。
 さらに、震災後の平成7年、市は、地域住民の道路拡幅整備への強い要望と災害時の浄水場への大型タンク車等の進入路を確保するという理由から、今回問題提起している極端な狭隘部のすぐ南側の中新田浄水場の入り口までの市道瓦第159号線を幅員4メートルから約8メートルにするため、道路西側の民家6軒のうち3軒を平成9年までに買収済みです。これは、市の単独事業だったことから、折からの財政難で休止状態に陥っています。そして、この場所の現況ですが、買収済みの3軒分の土地は更地になり、市の遊休地として金網で囲われた状態です。残りの3軒では、そのうちの1軒が、住民の高齢化により、身内のところに転出してしまっており、空き家状態です。この機会に、この事業もあわせて完結に向けて取り組んでみてはどうかも質問いたします。
 4番目です。
年金生活者、高齢者の市営住宅家賃負担増について
 先日、樋ノ口町の市営住宅に入居している70歳代の御夫婦から手紙をいただきました。震災で被災し、仮設住宅から今の復興住宅に入居したのですが、去年まで負担していなかった所得税と住民税がことしからは負担となり、さらに国民保険料と介護保険料がそれぞれ約2倍にはね上がり、その上に市営住宅の家賃まで上がる、私たちのような年寄りは早く死ねっていうことですかというような内容でした。これは、平成17年1月1日の所得税法の一部改正により、65歳以上の所得税と住民税において、年金生活者向けの公的年金等控除の額が140万円から120万円に引き下げられ、さらに、所得1,000万円以下の65歳以上の人々に適用されていた老年者控除の50万円が全面的に廃止になったことによる影響です。年金生活者にとっては、支給される年金の額は何も変わってはいないけれど、それらの控除額が減額になったりなくなったことにより、これまでは所得税や住民税が非課税の範囲であったものが課税対象になってしまった人が多いのです。そして、所得に応じて負担が決定する国民健康保険料も上がり、同じように所得により階層別の負担となっている公営住宅の家賃までアップしてしまうという、年金生活の高齢者にとっては、まさにダブルやトリプルの出費増へとつながっているのです。このお年寄りいじめとも言える状態に国も少し考えたのかはわかりませんが、市営住宅や県営住宅に入居する該当者向けには公営住宅法において老年者控除を段階的に減額していくという経過措置を導入しています。50万円の控除額を一度にゼロにするのではなくて、今年度は30万円、19年度15万円、20年度ゼロへと移行させていきます。一度に控除額をゼロにされるよりは少しはましなのですが、さきに手紙をくれたような人々にとっては、来年はことしよりも、再来年は来年よりもますます重い負担がのしかかってくるという現実が待っているのです。そこで、何かよい方法はないかと考えました。本市の平成18年度予算書によりますと、市営住宅等使用料として23億3,593万4,000円が計上されています。この予算編成時においては、このたびの税制改定による市営住宅家賃への影響は織り込まれていません。そうであるならば、実際の家賃収入はこの予算額を上回ることが予想されます。決算を待たなければ実際の金額はわかりませんが、予算額の増額修正が予想されます。
 そこで質問なのですが、市営住宅の使用料収入が税制改定により増額することは、公営住宅法の目的の本質から外れていると考えられます。その増額した部分を財源として、何らかの方法で、さきのような事情で家賃負担がふえた年金生活の高齢者に還元することができないか、お考えをお聞かせください。
 最後の質問です。
阪急門戸厄神駅周辺の安全対策進捗状況について
 平成15年9月議会、私の初めての一般質問でしたが、阪急門戸厄神駅周辺の安全対策の中で、駅の西側、市道甲第30号の駅前から西へ300メートル、門戸仁川線までの旧西国街道の安全対策について質問しました。その主な内容は、地元自治会や通学路として利用している周辺学校からの強い要望である市道甲第30号沿いに流れている富倉川の暗渠化による歩道の確保、もう一つは、その富倉川にかかる個人占用橋において、水路使用許可に反する使用状況の改善についてでした。当時の御答弁ですが、暗渠化に対しては、「今後、現地精査の上、民地側水路壁の土地所有者や占用橋所有者及び使用者を初め水利関係者など各関係者との協議を行うとともに、概算工事費の算定を含め、暗渠化の可否について総合的」に検討するというものでした。また、占用橋の不正な使用状況に対しては、「公共物であります水路の上部の使用は、日常の通行など万やむを得ない場合に限り、必要最小限の範囲で許可することとしております。このことを使用者の方々に認識していただき適正に使用していただくよう、今後も引き続き説得、指導を重ねて」いきますというものでした。それからちょうど3年がたちました。私の目には何も変わっていないように見えますが、3年間では、近隣に多くのマンションが建ち、この地区の甲東小学校では、教室不足のため、去年、プレハブで4教室ふやしました。それでもまだ校区としては児童受け入れ困難予測地区に指定されており、将来の教室不足が懸念されています。人口はふえ続けています。駅の利用者もふえています。さらに、聖和大学も関西学院大学との合併を発表し、今後、電車通学する学生の門戸厄神駅の利用もさらに増加することが予想されます。こういった環境の変化に対して、門戸厄神駅周辺の自動車、バイク、自転車、歩行者の混線状態は目に余る状況です。その一助として、市道甲第30号線の安全化が必要と考えます。暗渠化については、概算工事費の算定結果も踏まえ、また、富倉川の個人占用橋における不正な使用状況については、その後の説得、指導の状況について質問いたします。
 市道甲第30号線の安全対策の今後の方針についてもあわせて質問いたします。
 これで1回目の質問を終わります。

 
◎市長(山田知) 1番目の中央病院についての御質問のうち、ケーブルテレビ「フロムにしのみや」の活用につきまして私からお答えをいたします。
 中央病院の経営状況は、診療科の休診等に伴う患者数、収益の減少などによりまして、依然として厳しい状況が続いております。こうした状況にございますが、さきに策定しました平成18年度から5カ年の第2次経営健全化計画に基づきまして、本年10月には、より安全で苦痛のない消化器内視鏡検査の充実、強化を目指す内視鏡センターや、消化器疾患の患者様に対しまして専門の医療スタッフが集まって診療を行います消化器センターを開設するなど、診療機能の充実を図ることといたしております。また、紹介患者の増加を図るために、新たに月・火・水曜日の午後9時までの内科2次救急を実施するとともに、地域の医療機関との連携を強化し、開業医からの紹介入院患者の診療を中央病院の医師と共同して行います開放型病院の認定取得に取り組んでおります。中央病院でのこうした取り組みにつきましては、市政ニュースなどの広報紙を用いまして情報提供に努めているところでございます。また、ケーブルテレビ「フロムにしのみや」など放送メディアの活用につきましては、既に前年度、中央病院の人間ドックやセカンドオピニオン外来などの取り組みを紹介し、この9月からはそれを再放送するということに取り組んでおります。今後とも、「フロムにしのみや」やさくらFMなどの放送メディアを積極的に活用いたしまして、中央病院のPR活動に取り組み、病院の経営改善につなげてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎中央病院事務局長(永田幸治) 1番目の中央病院についての御質問のうち、市長がお答えいたしました以外についてお答えします。
 まず、御提案をいただきましたホームページでの人間ドックの日程や予約状況の公開につきましては、実施に向けて工夫したいと考えておりますが、インターネットからの直接予約につきましては、別途予約システムの構築が必要となるため、費用対効果を含め、研究してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、当院のホームページが市民の皆様にわかりやすく御利用いただけるよう、今後さらに工夫を加えてまいります。
 次に、低たんぱく御飯や減塩調味料など治療食品の販売取り扱いのお尋ねについてですが、当院での入院中の治療食としては、エネルギー制限食を初め、たんぱく質制限食、減塩食などがあり、医師の指示に基づき、特別食として一般食とは違った給食を提供しております。食材や調理法については、基本的には一般家庭で使うのと同じ食材や調味料で調理しておりますが、味がなく、食べにくいといった場合などには、たんぱく質調整食品や減塩調味料といった特別に調整された食品を使用することがございまして、現在当院では、こうした特別に調整された食品については、退院された後も使用したいなどの患者様の御要望があれば、取扱業者の紹介は行っていますものの、売店での販売はいたしておりません。当院地下1階にございます売店におきましては、日用雑貨のほか、介護用品等を取り扱っているところですが、患者様の病状に応じた調整食品の販売取り扱いについても、できる限り患者様や御家族の方々の要望におこたえできるよう、今後協議してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎土木局長(浦川和男) 2番目のアンダーパスの冠水対策の御質問にお答えいたします。
 鉄道との交差によりまして市道がアンダーパスしている箇所は、歩行者用通路を除きまして11カ所ございます。すべての箇所に、雨水を排水するポンプ設備とともに、通行どめを表示いたします冠水表示板を設置いたしております。道路の排水ポンプ設備は、アンダー部を対象に、10年に1度の降雨に対応できるよう道路の設計基準が定められておりますことから、時間125ミリの降雨に対応できる能力がございます。しかしながら、昨今は、集中豪雨になる事例が多いことや、計画降雨を下回る降雨におきましても周りから雨水が流入するなどしてアンダー部が冠水し、通行不能になることがございます。この場合には、道路冠水表示板に通行どめが表示され、担当部署に排水異常が自動通報されるシステムになっております。道路管理者といたしましては、道路排水ポンプや冠水表示板が正常に作動するよう定期的に機器の点検を行うとともに、日常の道路パトロールで排水溝の清掃などを行い、アンダー部における交通の安全が確保されるよう努めております。なお、設備の中で耐用年数の目安である20年を超えたものは順次更新しており、これまでにも2カ所で更新を終えております。現時点で更新が必要なものは2カ所ございますが、そのうち羽衣町のアンダーパスのポンプ設備更新を平成17年度から行っているところでございます。今後も、耐用年数に達したものにつきましては、計画的に更新してまいります。
 続きまして、3番目の日野町の市道瓦第159号線の道路拡幅についてお答えいたします。
 この道路の中新田浄水場に接します約40メートルの区間は、御指摘のとおり、一部未舗装の狭隘な道路となっており、幅員は約1.8メートルから2.1メートルで、沿道の民地側約1.3メートルから1.6メートルが民有地、水路沿い約0.5メートルが市道敷になっております。この地域を含む甲東瓦木地区全体の道路状況の改善のためには、土地区画整理事業の実施が望ましいと考えておりますが、現時点で当該区画整理事業を実施できる状況ではございません。また、平成17年7月に上之町6番から13番の住民の方々で構成される自治会の新田こだま会から、この区間の道路の安全対策といたしまして水路のふたがけによる幅員拡幅の要望を受けましたが、民有地の所有者である地先住民の方々の了解が得られず、実施には至りませんでした。このような経過を考えますと、今回御指摘の区間の道路拡幅整備につきましては、道路拡幅に係る法的な位置づけもなく、土地・家屋所有者からの拡幅整備の要望もない状況では、事業を実施することは困難でございます。
 事業用用地取得のための代替地といたしまして、土地開発公社が行う予定の分譲地を活用してはどうかの御提案でございますが、事業化のめどがないことから、道路管理者といたしまして公社に依頼することは考えておりません。
 また、中新田浄水場南側の延長約90メートルの区間につきましては、震災後、この区間の地権者である住民から道路拡幅整備を強く要望されました。市といたしましても、災害時の浄水場への大型タンク車などの進入路を確保するなどの必要性から、平成7年度より現況約4メートルの道路幅員を8メートルに拡幅する事業に着手いたしましたが、震災復興事業を進めていく中で財政状況が厳しくなり、現在、当面の間、事業を休止いたしております。この事業の再開時期につきましては、今後本市の財政状況等を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。
 次に、5番目の阪急門戸厄神駅周辺の安全対策についてお答えいたします。
 初めに、富倉川にかかる個人の占用橋における使用状況についてでございますが、占用橋の申請者に対しましては、許可条件に基づいて適正に使用するよう指導してまいりましたが、結果的には理解が得られず、橋の上に自動販売機や広告看板類が設置されたままで、目に見えた改善に至っておりません。今後も水路の適正利用につきまして粘り強く指導していくとともに、5年ごとの使用許可更新時においては、許可条件の違反者に対しまして許可の更新をしないなど法的措置が可能かどうか、検討いたします。
 次に、富倉川の暗渠化による歩道設置についてでございますが、工事方法を検討した結果、現在ある占用橋のうち強度が不足するものは撤去した上で、民有地である護岸を利用して水路をふたがけする方法が経済的にも有効でございますが、この方法で約4メートルの歩道を整備する場合の事業費は約1億3,000万円と試算しております。なお、富倉川は民有護岸を利用して構築された水路でございますので、工事に当たりましては、関係する土地所有者の承諾が必要です。また、現在占用橋を設置している方々とも協議をしていかなければなりません。このことから、平成16年8月から順次、水路沿い及び道路側住民並びに土地所有者の方々に対して御意見をお伺いしましたところ、全体件数のうち賛成が18件、反対が22件で、富倉川の北側にある水路側に面した方々では、賛成が8件、反対が16件、南側の道路側に面した方々では、賛成が10件、反対6件でございました。皆様よりお聞きしました反対意見といたしましては、歴史ある西国街道の道路景観が変わること、また、歩行者が建物のそばを通行することによる防犯上の問題などがございました。したがいまして、沿線の土地所有者の方々のうち半数以上の方々が反対されている現時点で、富倉川を暗渠化する事業を実施していくことは困難と考えております。しかしながら、本市といたしましても、本道路の通学時における歩行者や車両通行によりふくそうし混雑しておりますことから、交通安全上問題があることは認識しており、これまで路側帯の外側線の引き直しなどを実施いたしております。今後は、沿線住民や土地所有者の意見が歩道設置に向けてまとまるよう努めてまいります。
 以上でございます。
◎水道局次長(井田佳樹) 2番目のアンダーパスの冠水対策についての御質問のうち、水道局に関する御質問にお答えをいたします。
 御指摘の市内の鉄道周辺にありますアンダーパス11カ所には水道管が埋設されておりますが、すべてダクタイル鋳鉄管を使用いたしております。このダクタイル鋳鉄管は、今回破損した神戸市水道局が使用しておりました同種の鋳鉄管に比べ、強靭性、粘り気のある材質として広く使用されており、急激な破損に至る危険性は極めて少ないとされております。
 次に、アンダーパス以外の古い送水管等の布設状況でございますが、神戸市と同種の鋳鉄管は、本市では昭和40年代前半まで使用されておりまして、本年3月末現在の導水管、送水管、配水管の総延長約1,200キロメートルのうち約300キロメートルとなっております。これらの管につきましては、配水管整備事業の中で、原則として管路の老朽度、また、代替ルートの有無、あるいは断水範囲などの重要度を考慮しながら、順次計画的にダクタイル鋳鉄の耐震管に布設がえを行っております。
 以上でございます。
◎都市局長(森田順) 4番目の年金生活者、高齢者の市営住宅家賃負担増の御質問につきましてお答えいたします。
 公営住宅の入居者の家賃の決定の根拠となります収入月額の算定に当たりましては、公営住宅法及び条例上、所得税法による控除に準拠いたしまして各種控除を行うこととなっております。御指摘のように、所得税法等の一部を改正する法律におきまして、これまで65歳以上の老年者1人につき50万円を控除しておりました老年者控除が平成17年1月1日から廃止されることとなりました。これに合わせまして、公営住宅制度における収入月額の算定につきましても、同日から老年者控除を廃止することとなりました。この実施に当たりましては、家賃への急激な影響を緩和するため、3年間の段階的な経過措置を講じているところでございます。平成17年度末現在、入居者で65歳以上の世帯は約2,700件あり、そのうち一般減免あるいは災害減免を受けられる収入月額が8万円以下の世帯は約1,900件ございます。このうち、老年者控除の廃止に伴い収入月額が8万円を超えることとなり、減免措置の対象でなくなる世帯は、平成18年度に20件、19年度に約100件、20年度では約50件と、それぞれ増となるものと推定いたしております。しかし、基本的には、これ以外の夫婦2人世帯で年金収入が300万円以下の世帯につきましては、家賃への影響はございません。
 次に、家賃収入の各個人の増負担分を還元できないかとの御質問についてでございます。
 高齢者対策につきましては、これまでも、エレベーターの設置や通路の段差解消など、居住環境の改善に努めており、この経費には住宅使用料や一般財源を充当しているため、直接各個人に還元することは考えておりません。今後とも、市営住宅におきます共用部のバリアフリー化など、高齢者対策の推進を図ってまいります。
 以上でございます。
【再質問】
 二つの問題、3番目の問題と5番目の問題に関してちょっと再質問したいと思います。
 3番目の市道拡幅についての分ですけど、瓦第159号線、これの道の極端な狭隘部分の西側にちょうど中新田の浄水場があります。その間に70センチほどの水路があるわけですけども、その水路の向こう側に、50センチ高くなって、今工業用水として使っている浄水場があるんですけども、私、実際、現地行ってはかってきたんですけども、その浄水場の東側──道にとっての西側になるんですけどね、浄水場にとっての東側の土地ですけども、22本のヒマラヤスギと桜が植えられてます、76センチから90センチのところ。これね、一遍土削っていただいて道を広げる、そして、3軒の地権者のところはなるべくバイクとかが通らないように、そういう道をつくるという、これ応急処置ですけど、土木局の方がもうひとつはっきりやるとは言ってくれないので、そういう方法も一つあると思うんです。水道局の方は、下に埋設物があってできないっておっしゃってましたけどね、76センチから90センチのところに木が生えとるということは、その下には埋設物はないと考えられますんで、そういう御協力をお願いできないか、1点、質問します。
 それと、次は、阪急門戸厄神駅周辺の安全対策の進捗状況についてですね。
 これですけども、アンケートのを聞かせていただきましたけども、水路側に面した人で賛成8、反対16。水路側に面した人は、占用橋の上で、まあ言うたら商売してはる人です。もう一々占用橋、今取りかえて暗渠にしてもろうて、ごちゃごちゃしてるのは嫌や、現状が居心地がええと考えてはるわけですね。この辺に関しては、余り私は信用できないと思います。この占用橋のことはちょっとまた後で触れますけども、富倉川の上と下に関する問題──今回下のことは余り答弁になかったですけども、水利権の絡みですね、このことをちょっと質問させていただきたいと思います。
 水利権というのを私ちょっと調べさせてもらったんですけども、明治29年に旧河川法ができて、昭和40年に新河川法──今の河川法ですね、できて、1級河川、2級河川、2級河川に準用するような準用河川、ここに対する利用水利権というのが法律的には認められている水利権ですね。西宮にはそういう準用河川がないとお聞きしました。1級河川は国の国交省の管轄であり、2級河川は都道府県知事の管轄です。準用河川が市町村長が河川管理者になるというふうな話ですけども、だから、武庫川から水道局が引いてるのはこの利用水利権ですね。それも、多分、豊水水利権というやつかなと思うんです。夏場は引かないという水利権やったと思うんですけどね。ちゃんと水があるときだけに、ちょっと複雑な水利権だったと思いますけども。ですから、富倉川なんかにおいたら、この河川法上にいう利用水利権には当たらないんです。明治29年以前に、もう排他的にそこの水を利用していたという慣行水利権ですね。ですから、本当、江戸時代の話なんです、明治29年以前の。江戸時代から使っていた慣行水利権というものの話です。この慣行水利権と河川法上にいわれている利用水利権が何かいつも一緒になっていろいろごちゃごちゃになってるんじゃないかと思いますので、西宮の統一見解として、水利権というものはどういうものかという、西宮の考え方ね、一度聞かせていただきたいと思います。
 あと、富倉川の民有壁があるんですけども、こういう河川法上で管理できない河川に関しては、その都道府県が大体水路管理条例というのをつくってるんですね。西宮市の水路管理条例第4条2項においては、水路の敷地を占用するときは市長の許可を受けなければならないとなってるんですけども、市の条例が適用される水路に民有壁があること自体、何かちょっと違和感を感じるんですけども、こういう民有壁を持っとる水路というものが意外とようけあるらしいんですけど、その辺を西宮としてはどういうふうに解決していくべきなのか、解決しなくてもこの条例にはそのまま使っていってもええと考えるのか、そのことを再質問させていただきます。
 以上です。



つづく